前回のコラムでは、「挑戦する勇気を育てたい」というお話をしました。
しかし、挑戦には失敗がつきものです。
新しいことに挑戦すれば、思い通りにいかないことがあります。 ロボットが動かなかったり、            プログラミングがイメージ通りに作れなかったり、うまく説明できなかったりすることもあります。

 

大人から見ると「失敗」に見えるかもしれません。
けれど私は、失敗は決して悪いことではないと思っています。
むしろ失敗は、「なぜうまくいかなかったのだろう?」  「次はどうすればいいだろう?」
と考えるきっかけを与えてくれます。
その繰り返しの中で、子どもたちは自分で考える力や問題を解決する力を身につけていきます。

 

心理学の世界では、「能力は生まれつき決まっているものではなく、努力や経験によって伸ばしていける」という考え方があります。「まだできない」を「できない」で終わらせるのではなく、「まだ成長の途中」と捉えることが大切だとされています。失敗は、自分の可能性の限界を示すものではありません。
むしろ成長するためのヒントを与えてくれる貴重な経験なのです。

私自身、20年間児童福祉の現場で多くの子どもたちと関わってきました。
大きく成長する子どもたちに共通しているのは、「失敗しなかった子」ではありません。
失敗しても諦めずに、もう一度挑戦できた子です。

そして、「やってみたらできた」という体験は、自分ならできるという自信につながります。
心理学では、この感覚を「自己効力感」と呼びます。

自己効力感が高まることで、子どもたちは新しいことにも前向きに挑戦できるようになります。
創才Labでは、結果だけではなく、その過程を大切にしたいと考えています。
うまくいったかどうかではなく、
「自分で考えたこと」 「挑戦したこと」 「最後までやってみたこと」
に価値を見出せる場所でありたいと思っています。


失敗は終わりではありません。


未来に花を咲かせるための、大切な才能の種なのです。

 

創才Lab 田岡 茂樹